人生100年時代と言われるようになってきましたが、実際のところはどうなのでしょうか。
脳の老化や体の不調、一人暮らしはいつまでできるのか…不安ばかりが募ってしまいます。
この記事では、未来予測の専門家、長澤光太郎さんの「還暦後の40年」で紹介されたデータに基づいた人生100年時代の健康寿命の実情などを要約してお伝えします。
意外と、未来は明るいようですよ!
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脳の老化はいつから?
「年をとると、物忘れがひどくなる。」
「若い人にはかなわない。」
というのは、悲しいけど、否めないわよねぇ…。
一般的には、そうかもしれませんね。
だけど、それは記憶という知能を一面からしか見ていないといえそうなんですよ。
脳は70代まで伸び続ける
長澤光太郎さんの「還暦後の40年」によると、言葉や連想と合わせて記憶する能力は、
- 70代でも、伸び続ける。
- 80代でも、50代と同レベルを維持する。
ということがわかっているとのこと。
ただし、早く覚える能力は、年齢とともに下がる傾向にあるそうです。
でも、語呂合わせや関連付けして記憶する能力を駆使するなら、記憶力は生涯を通して伸び続ける可能性があるともいわれているんです。
更に、「言語」「イメージ」「思考」「記憶」「五感」をつかさどる脳の部位は、それぞれの機能が低下してくると、それを補完することで部位間の連携が良くなり、「ひらめき」が起こりやすくなるというアメリカの研究結果もあるんです。
あきらめずに、脳を使いつづけていきたいですね。
言語理解能力は60代後半がピーク
言語理解能力も、長く成長し続ける能力のひとつです。
言語理解能力は、ものごとをわかりやすく、気の利いた言い回しで伝えることができる能力です。
長い時間をかけて、積み重なった経験から形成され、向上するので、60代後半でピークを迎え、80歳まで衰えないことが明らかになってきました。
若い脳は、ものごとを早く理解する能力に優れています。
でも、歳月を経てこそ成長する能力は、私たちの将来に可能性を広げてくれるのではないでしょうか。
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シニアライフの未来とは…
脳の老化や記憶力にも期待が持てそうなのね!
でも、体の不調や、生活にも不安があるわ。
でも、データでは、体の不調を訴える方は、減少傾向にあるようですよ。
老化による体調不良
日常生活に支障があると自覚症状を訴える人の比率を「有訴者率」といいます。
この「有訴者率」は、この20年間、どの世代でも減少の傾向がみられているそうです※。
(※厚生労働省の「国民生活基礎調査」健康票、1998~2019年度版の「有訴者率(人工千対)年齢・症状(複数回答)・性別」に基づいたデータ)
これは、60歳以上の体力年齢が若返っていることが関係していると考えられますよね。
それに、最近では小型軽量の補聴器や、体の動きをサポートする支援ロボットなど、体の機能低下を保管してくれる最新技術も発展を見せています。
脳も体も、老化が進まないように心がけていくことも大切です。
でも、どうしても防ぎきれない機能低下が進んでも、行動力を保てる未来が実現する日も、そう遠くはないのかもしれませんね。
一人暮らし高齢者
2020年の国勢調査によると、65歳以上の人口は約3,602人。
そのうち、一人暮らしの方は、約671万人だったそうです。
およそ20%、5人に1人が一人暮らしをしているということですね。
70代からはさらに増え、85歳以上の方ですと、約30%の方が一人暮らしをされていたとのこと。
歳をとってからの一人暮らしは、寂しそうなイメージもあり、不安に感じるかもしれません。
でも、2014年の内閣府「平成26年度一人暮らし高齢者に関する意識調査」では、
「幸せ:49.2%」「まあまあ幸せ:43.6%」「不幸:7.2%」と、92.8%(幸せ+まあまあ幸せ)の人が、一人暮らしをポジティブな気持ちで過ごしています。
また、自分の生活に満足している人の割合は、78.7%。
退屈と感じることがよくありますか?という項目では、いいえの方が76.3%でした。
日常の楽しみは、テレビやラジオ・おしゃべり・新聞や雑誌など。
上手に一人暮らしを楽しんでいる方が多いようです。
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脳の老化はいつから?シニアライフの未来とは… まとめ
知能や知恵に年齢は関係なく、「まずはやってみよう!」という『意志』が、とっても大切です。
- 70~80代まで成長を続ける能力。
- 老化による体の不調が減少傾向にある。
- 65歳以上の一人暮らしの方たちはポジティブ。
このような、私たちの未来に明るいデータは、たくさんあります。
不安にとらわれるのはやめて、シニアのイメージを、より良いものに塗り替えていきましょう。
老後に不安ばかり抱いて、やりたいことに踏み出せないのは、もったいないですよね。
私たちは、笑顔で次のステージへ!
みんなで、シニアライフの未来を明るく、広げていきましょう。
この記事では、未来予測の専門家、長澤光太郎さんの「還暦後の40年」で紹介されたデータに基づいた情報の、ほんの一部を要約してお伝えしました。
さらにくわしい情報や、指針などについてご興味がございましたら、
どうぞ ↓ 長澤さんのご著書をご覧になってみてくださいませ。
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