年齢とともに、目が疲れやすくなったと感じることはありませんか?
この記事では、目の年齢による変化の理由や、やってはいけないこと、目の疲れを取る方法などを紹介します。
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目の年齢による変化、なぜ?
実は、眼球も臓器のひとつ。
臓器というと、胃腸などの消化器官を連想する方も多いかと思います。
でも、視覚をつかさどる眼球も、臓器のひとつといえるのだそうです。
そのため、他の臓器同様、年齢を重ねると、個人差はあれども、老化します。
目の年齢による変化の原因は、
- 水晶体の弾力性が低下する
(そのため、ピント調節力が低下する) - 涙の減少
- 代謝・血流の低下
長年毎日つかってきた水晶体が硬くなってきたり、
年齢とともに、体の保水量が低下したり、代謝や血流が落ちてくる。
体はすべての部位が繋がっていますから、どうしても、目にも影響がでるんですね。
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目の年齢による変化、やってはいけないこと
眼球が、他の臓器と大きくちがう点は、「光を取り込む必要があるから、むき出しの状態になっている」ということころ。
日ごろから、むき出しの目をいたわりたいですね。
まず、日常的についやってしまう、やってはいけないことを紹介します。
まぶしい太陽
紫外線は、目の奥にある網膜にダメージを与えます。
外出するときは、UVカットのサングラスをかけるといいですね。
サングラスは、薄めの色を選びましょう。
真っ黒なサングラスをかけていると、瞳孔が開いた状態になりやすいので、あまり好ましくありません。
色付きのサングラスに抵抗があるなら、レンズに色がついていないUVカットのメガネもいいですね。
UVと、ブルーライトの両方をカットしてくれるものも、手ごろなお値段から色々発売されています。
うす暗い室内
薄暗いばしょで、目を凝らして何かを読むようなことはないでしょうか。
暗いところで、がんばって読もうとすると、目の筋肉が過緊張を起こしやすいです。
照明をつけることができないときは、スマホのライトで照らすなど、まわりに迷惑にならない範囲で、明るくする工夫をしましょう。
そして、なるべく目から離して読んでくださいね。
スマホで連続視聴
スマホやタブレットで動画などを見ていると、無意識にまばたきが減ってしまいます。
その状態が、長く続くのは良くないですよね。
1時間に1回以上は休憩しましょう。
寝る前のスマホ
就寝前の暗い部屋でスマホを見ると、目に近づけてしまいがちです。
至近距離で画面を見続けると、ピント調節機能が下がってしまいます。
寝る前に限らず、スマホを見る時は、目との距離に気をつけましょう。
また、寝る前のスマホは、睡眠の質を下げるとも言われています。
スマホを見るのは、ほどほどにしたいですね。
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目の年齢による変化、目の疲れを取る方法
目をいたわるように気をつけていても、目が疲れてしまうことって、ありますよね。
目の疲れを感じた時や、目を疲れを予防するためにするといいことを紹介します。
目をあたためる
目を使うと、目の周りの筋肉が固まって、血行が悪くなります。
そのため、目をあたためて、血行を促すのは、とても有効なんですね。
お湯でしぼったタオルなどを閉じた目にあてて、1~5分あたためます。
できれば、朝・夕の1日2回おこないましょう。
お湯が面倒などきは、湿らせたタオルをレンジ加熱してもいいですね。
私や ↓ を愛用しています。
外出先などでは、手のひらをこすり合わせて温め、目に20秒ほどあてるといいですね。
目に良い栄養
ほうれん草やトマトなどの緑黄色野菜に含まれる、ルテインという色素は、強い抗酸化作用があって、光の刺激から目を守ってくれます。
また、エビやカニなどの甲殻類に含まれる、アスタキサンチンや、
野菜や果物に含まれる、ビタミンA・C・Eも、目のために積極的に摂りたい成分です。
特に目の乾燥が気になる方は、お魚の油に含まれる、EPA・DHAを摂るといいですね。
デスクワークは1時間に1回、休息を
パソコンを使用する場合は、できれば画面の大きなものの方が、目の負担が軽減できます。
また、ディスプレイの明るさは、7~8割くらいに抑えるといいですね。
1時間に1回以上は休憩しましょう。
遠くを眺めたり、しばらく目を閉じるなどして、大切なあなたの目を休ませてあげてください。
適切な視力矯正
見えにくくなったときに、がんばって見続けると、目の疲労につながります。
見えづらくなったという自覚を感じたら、すぐに適切な視力矯正(眼鏡やコンタクトなど)をおこないましょう。
眼科医院で処方箋を発行してもらうと、目に合ったものを購入しやすいです。
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目の年齢による変化、目の疲れを取る方法、やってはいけないこと まとめ
眼球はむき出しの臓器。
なので、年齢とともに老化し、目に変化を感じるのはいなめません。
でも、日ごろから目を疲れさせないようにすることで、老化を緩やかにすることはできそうです。
目をいたわるとともに、食生活や生活習慣など、健康に気をつけたいですね。
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